龍とわたしと裏庭で②【夏休み編】
「ほっとしました。人づてに圭吾さんの結婚相手が来ていると聞いてましたの。つまらない噂でしたのね」
「いいえ。まだ内々の話ですけれど、この子を圭吾の嫁に迎えるつもりです」
貴子伯母様はキッパリと言い切った。
「貴子さん! あなたね、いくら羽竜家を自分のものにしておきたいからってこんなパッとしない子供を自分の息子に押し付ける気?」
あの~ 『パッとしない』も余計でしょ
「毎年のように美しい梓(あずさ)さんを押し付けにいらっしゃるお義姉様には申し訳ありませんけど、圭吾の方がかなり乗り気なんですの」
あ……意地悪な貴子伯母様って初めて見た。
ちらっと娘さんの梓さんの方を見たけど、顔色ひとつ変えずお茶飲んでる。
まあ、確かに美人だよね。
どこかで見たような感じだけど
大人だし、上品だし
わたしより圭吾さんにお似合いって言われたら立つ瀬ない
「いいえ。まだ内々の話ですけれど、この子を圭吾の嫁に迎えるつもりです」
貴子伯母様はキッパリと言い切った。
「貴子さん! あなたね、いくら羽竜家を自分のものにしておきたいからってこんなパッとしない子供を自分の息子に押し付ける気?」
あの~ 『パッとしない』も余計でしょ
「毎年のように美しい梓(あずさ)さんを押し付けにいらっしゃるお義姉様には申し訳ありませんけど、圭吾の方がかなり乗り気なんですの」
あ……意地悪な貴子伯母様って初めて見た。
ちらっと娘さんの梓さんの方を見たけど、顔色ひとつ変えずお茶飲んでる。
まあ、確かに美人だよね。
どこかで見たような感じだけど
大人だし、上品だし
わたしより圭吾さんにお似合いって言われたら立つ瀬ない