龍とわたしと裏庭で②【夏休み編】
3
「彩名さん居留守なんてずるい」
アトリエでお仕事をしていた彩名さんに事の次第を話した。
「ごめんなさいね。あの人達には近寄らないようにしているの」
「本当に二週間もここにこもる気ですか?」
「去年もやったわ。
梓とはどうしても反りが合わなくて。
子供の頃ケンカして、ハサミで髪をバッサリ切られて以来ね」
わっ! 案外過激?
「それに圭吾が不機嫌になるから、家中ピリピリするし。何とかならないのかしら、あの仏頂面」
「僕のいないところで志鶴に余計な事を吹き込むなよ」
後ろから圭吾さんの声
どこから入ってきたかはあまり考えたくない
だって、わたしの正面側がドアだもの
「たまにはドアから入ってきてもかまわなくってよ」
彩名さんがからかうように言った。
「気にするな」
圭吾さんは空いてる椅子を引き寄せ、わたしの横に座った
アトリエでお仕事をしていた彩名さんに事の次第を話した。
「ごめんなさいね。あの人達には近寄らないようにしているの」
「本当に二週間もここにこもる気ですか?」
「去年もやったわ。
梓とはどうしても反りが合わなくて。
子供の頃ケンカして、ハサミで髪をバッサリ切られて以来ね」
わっ! 案外過激?
「それに圭吾が不機嫌になるから、家中ピリピリするし。何とかならないのかしら、あの仏頂面」
「僕のいないところで志鶴に余計な事を吹き込むなよ」
後ろから圭吾さんの声
どこから入ってきたかはあまり考えたくない
だって、わたしの正面側がドアだもの
「たまにはドアから入ってきてもかまわなくってよ」
彩名さんがからかうように言った。
「気にするな」
圭吾さんは空いてる椅子を引き寄せ、わたしの横に座った