龍とわたしと裏庭で②【夏休み編】
4
何か違う
やっと二人っきりになって、約束通り服や靴を買ってもらった。
選ぶのは楽しかったし、圭吾さんも楽しんでた。
そのままお店で新しい服に着替えて
『かわいい』と圭吾さんに言われ
嬉しいけど
やっぱり『彼氏』というより『お兄さん』みたい
レストランでおいしいパスタ食べて
学校の話をして
友達の話をして
圭吾さんは微笑んで聞いてくれるけど
『彼氏』って自分の話はしないもの?
「どうした?」
「んーん、別になにも」
「浮かない顔してる」
「わたしたち、兄妹にしか見えないかもって思って」
「他人からどう見えるか重要?」
「そう言われるとなぁ……重要ではないけど」
「志鶴はすぐ僕を『兄』の枠に入れたがるね」
圭吾さんはスッと目を伏せた。
「僕の恋人になるのはそれほど考えられないこと?」
「圭吾さんがどうってことじゃないの。誰かの恋人になってる自分が想像もつかないだけ。でも、いつかそうなるとしたら相手は圭吾さん以外に考えられないけど」
やっと二人っきりになって、約束通り服や靴を買ってもらった。
選ぶのは楽しかったし、圭吾さんも楽しんでた。
そのままお店で新しい服に着替えて
『かわいい』と圭吾さんに言われ
嬉しいけど
やっぱり『彼氏』というより『お兄さん』みたい
レストランでおいしいパスタ食べて
学校の話をして
友達の話をして
圭吾さんは微笑んで聞いてくれるけど
『彼氏』って自分の話はしないもの?
「どうした?」
「んーん、別になにも」
「浮かない顔してる」
「わたしたち、兄妹にしか見えないかもって思って」
「他人からどう見えるか重要?」
「そう言われるとなぁ……重要ではないけど」
「志鶴はすぐ僕を『兄』の枠に入れたがるね」
圭吾さんはスッと目を伏せた。
「僕の恋人になるのはそれほど考えられないこと?」
「圭吾さんがどうってことじゃないの。誰かの恋人になってる自分が想像もつかないだけ。でも、いつかそうなるとしたら相手は圭吾さん以外に考えられないけど」