龍とわたしと裏庭で②【夏休み編】
薄闇の中で
1
「志鶴さん! 志鶴さん!」
揺さぶられて気がつくと、どこか薄暗い場所にいた。
「気がついたかい?」
「……校長先生?」
司さんだ
ってことは、わたしも〈首塚〉に引っ張られた訳?
「先生、ここって?」
「〈鬼の首塚〉の地霊の内部だよ。わたしはともかく、なぜ君がここに?」
「先生が倒れたって聞いて圭吾さんと病院へ行ったんです。そこで夕立があって、わたし雷恐怖症なもんで……引っ張られちゃったみたい」
「ああ、なるほど。今頃、圭吾は怒り狂っているだろうな」
司さんはため息をついた。
「圭吾に頼み事をされたのは久しぶりだったから、つい無理をしてしまった」
そうだったんだ
「圭吾さんは心配してるとは思うんですけど怒りはしないでしょう?」
あれ? 沈黙?
「志鶴さんには怒らないだろうね。あの可愛がりようでは」
うーん
どうもわたしと他の人が見る圭吾さんって違うみたい
揺さぶられて気がつくと、どこか薄暗い場所にいた。
「気がついたかい?」
「……校長先生?」
司さんだ
ってことは、わたしも〈首塚〉に引っ張られた訳?
「先生、ここって?」
「〈鬼の首塚〉の地霊の内部だよ。わたしはともかく、なぜ君がここに?」
「先生が倒れたって聞いて圭吾さんと病院へ行ったんです。そこで夕立があって、わたし雷恐怖症なもんで……引っ張られちゃったみたい」
「ああ、なるほど。今頃、圭吾は怒り狂っているだろうな」
司さんはため息をついた。
「圭吾に頼み事をされたのは久しぶりだったから、つい無理をしてしまった」
そうだったんだ
「圭吾さんは心配してるとは思うんですけど怒りはしないでしょう?」
あれ? 沈黙?
「志鶴さんには怒らないだろうね。あの可愛がりようでは」
うーん
どうもわたしと他の人が見る圭吾さんって違うみたい