龍とわたしと裏庭で②【夏休み編】
「圭吾さん」
「ん? 何?」
「手、見せて」
「悟に聞いたな」
圭吾さんは苦笑した。
わたしは圭吾さんの右手を両手で受けた。
腫れは引いたようだけど、指の関節の色が青黒い。
「痛かったでしょう?」
「僕に八つ当たりされた司と要の方が痛かったと思うよ。壁の方は平気だったみたいだけど」
わたしは圭吾さんの手に頬を寄せた。
「心配かけてごめんなさい」
そう言った途端に抱き寄せられた。
「圭吾さん?」
「逃げないで。キスしていいって言って」
「いいわ――」
言い終わらないうちに圭吾さんの唇が下りてきた。
えっ
ちょっと待って
長い?
長すぎる!
どこで息継ぎすればいいの?
圭吾さんの胸をたたいて合図した。
「何?」
「息できない」
圭吾さんはクスッと笑った。
「ん? 何?」
「手、見せて」
「悟に聞いたな」
圭吾さんは苦笑した。
わたしは圭吾さんの右手を両手で受けた。
腫れは引いたようだけど、指の関節の色が青黒い。
「痛かったでしょう?」
「僕に八つ当たりされた司と要の方が痛かったと思うよ。壁の方は平気だったみたいだけど」
わたしは圭吾さんの手に頬を寄せた。
「心配かけてごめんなさい」
そう言った途端に抱き寄せられた。
「圭吾さん?」
「逃げないで。キスしていいって言って」
「いいわ――」
言い終わらないうちに圭吾さんの唇が下りてきた。
えっ
ちょっと待って
長い?
長すぎる!
どこで息継ぎすればいいの?
圭吾さんの胸をたたいて合図した。
「何?」
「息できない」
圭吾さんはクスッと笑った。