恋愛人物大百科




河川敷につくと、川久保君は自転車をとめ…素振りをしていた。


カッコイイ。


『………………』


何時間でも見てられるよ…本当…


「あれってさ、川久保君じゃない?!」

「ラッキー!今日さ、才脇教えてくれなくて困ってたんだよねー。話し掛けよ!」


『え…』


声のする方を見ると…同じ学校のギャル属性二人組。話し掛けるってー


「あ、今から休憩じゃない?行こっ!」

『あっ!!ダメ…っ!』


気がついたら私は、彼女たちの手を掴んでしまっていた。


「…………なに?」


こ、こわ!だけど、怯んだらダメだ。


言うんだっ!


『川久保君…練習してるから…声かけないほうがいいと……思います。』


「…だから?」


だから……って……


『…迷惑…だから…』

「アンタにはわかんないじゃん。川久保君が迷惑とか。」

「声かけらんないヘタレが裏で頑張んなよ、キモい」

『……………』


わかってる。だけどさ…そんな言わなくてもいいじゃん。声かけたら…嫌われるかもしれないんだよ?


あなたたちのためを思って言ってあげたのに!!


『っ………』



二人は私の忠告をムシして川久保君に話し掛けた…。川久保君は、笑顔で対応してた………けど、どこか迷惑そうに見えた……


私の気のせい?



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