霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
第1死-加納
…………あれ?
ここはどこ……?
周りは『闇』としか言い表しようがない、黒で塗り固められた世界。
自分が何故ここにいるのかも、よく分からない。
不思議な感覚……
つねっても痛みがないので、面白いから跳ねてバック転に挑戦してみた。
フワッ……
体が滑らかに浮く。
当然、簡単にそれはできた。
「わー! 凄いアタシぃ!! これで成績5ね!」
すると、遠くから声が聞こえてきた。
「キミキミ! 遊んでないで、こちらに来たまえ!」
男性のような声だ。
目を凝らすと、その背中が見えた。
「ハ――――イ」
言われるがまま怪しもせず、素直にその後をついて行った
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