霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
すると、今度はオッサンがハッとして少し焦った表情を見せる。
「お前が来たって事は、まさか……」
そう聞くと、相手はキビキビと答えた。
「はい! 女王様の下へ私が責任を持って連れて行きます!」
その言葉で、頭を更に悩ませる。
礼子はどうしたのか気になり、声を掛けた。
「ほえほえ、どったの? 女王様って何? そんな制度あったっけ?」
確かにこれは、礼子の知らない新しい制度。
しかし……
どうしようか悩んだあげく、オッサンは決心した。
真実を話しとこうと。
その迎えに来た使者霊を待たせて、オッサンは少し離れたとこに礼子を呼び寄せた。
「まっ。こんな暗闇に連れ込んで何する気? 痴漢は霊の世界じゃ罰せられないの?」
いいから聞け、このアマ