霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
「よっと」
そう言って黄鬼は、フワリと木から飛び降り、目の前に立ちふさがった。
「ここから先は通さないわ★」
コイツが1人で出てくるのは珍しい。
「君1人かね?」
そうオッサンが聞くと、少しご機嫌が斜めになって黄鬼は言った。
「そうだよ~! 全くアンタ等のせいで、リーダーと離れ離れになっちゃうんだもん。さっさと死んじゃえ」
成る程、邪魔が入らないように警備を任されてると言う事か……
それならば、都合がいい。
一気に攻められるより、1人1人潰して言った方が戦況は楽だ。
となると……ここはいよいよウチの秘密兵器、礼子の出番だろう。
今回の件ではまだ一回も戦ってないので、そろそろ使わないといけない。
「先生! お願いします!」
「ウム」
礼子はオッサンにそう言われると、何かの匠のように偉そうに前に出た