霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
その聞き慣れない言葉に、オッサンはオロオロとして礼子に訪ねる。
「オイオイ……初耳だぞ? 姉ちゃんって……」
ス……
オッサンが礼子に触れようとした瞬間、その体は大きく反応し、ビクッとさせた。
「いやあぁぁぁぁ!!!!! ごめんなさいごめんなさい! ぶたないでーーー!!!!」
マ……ジかよ……
あの傲慢な礼子が、ここまで怯えきっている。
何を言っても、聞く耳を貸さない。
まさか、ここにきて礼子の姉が登場とは……
サキといい、三鬼神はどれほど身内で固めてるんだ!
完全に戦闘意識を失った礼子。
もはや、使い物にならないと見ていいだろう。
「オ~~~ッホッホ! 数々の非礼を詫びるといいわクズ!」
笑い方まで礼子そっくり……
しかし、だからと言ってここで引くわけにもいかない