霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
それをオッサンは遠くで見て、その戦術を不思議に思っていた。
特殊能力は基本1人1つ。
以前黄鬼が言ってたのは、三鬼神から逃げる際に道を迷わせた幻覚系の能力。
それが、今度は炎を操る何ておかしい。
それも、あんなに大量に……
炎に囲まれた眠り猫は、その数により逃げ場を失った。
「そこよ!!」
ドン!!!!!!
囲まれた炎もろとも吹き飛ばすよう、衝撃波を叩き込む!
これには流石の眠り猫も、避けきることは出来なかった。
「ニャアァァァァァァァァァァ!!!!!」
ゴロン! ゴロン!
吹き飛ばされた衝撃で、打撲音を響き渡らせながら地面を勢い良く転がる。
「だ、大丈夫かね! 眠り猫君!」
オッサンは心配するが、眠り猫は体を起こすと背中を上げて威嚇ポーズを取った。
まだまだ、戦いに身を捧げるつもりだ