霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
霊体がない事に仕掛けが分からず、一旦体勢を整える為にも後ろに飛んだ。
すると……
「お・馬・鹿・さ・ん」
バギッ!!
目の前に居たハズの黄鬼は消え、そのまま後ろから蹴り飛ばされた!!
そんな……
一瞬たりとも目を離していなかったのだが、いつの間に!?
「ンフフ……痛ぶってあげるわ」
その一連の動作を見て、ようやくオッサンはハッとする。
「そうか! そう言う事か!?」
黄鬼は狐火を出すと、再びそれを眠り猫に飛ばした。
炎に囲まれ、身動きが取れなくなったら衝撃波で丸ごと吹き飛ばす……
いたぶると言ったワリには、勝負を一気に決めようというようにも見える。
「ニャ!? またあれか!!」
焦る眠り猫に対し、オッサンは大声を上げた