霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
「オイ、メガネ」
戦いの最中眠り猫は敵に背中を向け、オッサンを呼んだ。
何だ? 助けが必要か何かか?
すると、眠り猫はこの戦いが終わったように言い残す。
「我が輩は眠らせてもらう。後は頼んだぞ」
そんな諦めのセリフ聞かされても、礼子はご覧の通り使えないし、オッサン1人じゃどうしようもない!
「キャハハ! ようやく観念したようね……安心しなさい、痛いように殺してあげるから」
そう黄鬼が言うセリフを、眠り猫は強気にズバッと一喝するよう言い放った。
「お前の手品は、もう終わりニャンだろ? なら、我が輩に近付かない方がいい」
それを言われると、減らず口にカチーンと頭きた。
「何だって? 私の技を手品呼ばわり? 何も出来ないクセに……死にな!」
迫り来る敵!
すると、眠り猫は一言呟いた。
「超秘奥・猫屋敷……」
パッ……
眠り猫は一瞬姿を消した!
……と思ったら、直ぐに同じ場所に現れるではないか。
あれ? 今の目の錯覚かな?
そう思いオッサンは目を擦ると、敵は襲いかかった姿勢のまま固まっている。
そして、眠り猫はそのままコチラにスタスタと歩み寄ってきた