霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
先程の暗い霊道とは違い、明るい道を歩く礼子。
既に現実世界と違った世界に来ている事に対し、大はしゃぎで周りを見渡す。
「ほえほえ~~! こんなのアタシの頃になかったなぁ~。ねんねん、これは何の通り道なの?」
使者霊は、礼子に対しても礼儀正しい返事をした。
「ここは『光の女王』が作り上げた、通称テラ・ロードと呼ばれている道! 我が女王は様々な下積みをして、この道を作られたのだ!」
凄い真面目っぷり……
よし! キビキビしたコイツは、キビダンゴと名付けよう!
心の中でだけ呼ぼうと、礼子は密かに思っていた。
それにしても、我が娘がここまで立派だと言われてると、自分の事のようで鼻が高くなってくる。
姿も何も覚えちゃいないが、会うのが非常に楽しみだ。
急いで抜けようと、自然と駆け足になる。
「さあ! 早く行くよキビダンゴ!」
言っちゃダメだろ