霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
ズズーン!!
辺りに地鳴りが響き渡る。
この時日光市は、震度2を観測した迷惑攻撃。
しかし、デカ過ぎた為か、遅かった分難なくサキにかわされてしまった。
「これを動かすとは全く驚きだよ……でも金縛りなどで動けない相手じゃないと、こんなのは目を瞑っても避けられるよ」
サキの言う通りだ。
力任せに振りかざしても、何一つ攻撃は当たらない。
先程から、それは実戦で証明されているが、まだ礼子は分かっていない。
歴戦の差と言うヤツか。
サキはその落ちてきた岩にフワリと昇ると、同じ様に物を動かす能力を発動した。
動かした物質は、辺りに散らばるまだ緑々とした木の葉っぱ。
それを礼子の周りで、高速回転させて視界を防いだのだ。
「キャ!? 何? 真っ暗で見えない」
バッ! バッ! バッ!
手で払うとただの葉っぱなので直ぐに取れたが、次に大きな影が礼子を包んだ