霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
「え?」
グシャ!
その闇に、礼子は押しつぶされた。
闇の正体は、先程自分が飛ばした巨大岩の影。
サキには持ち上げられないが、それを少し動かすくらいなら可能。
ただ横に転がし、礼子を押し潰したのだ。
フワッ!
サキは岩山から飛び降り、オッサンの目の前に着地した。
「な、な、な、な、な、礼子君……」
「あの子は消滅したよ。口ほどにもなかったね。さあ、あとはアンタの番だね……」
どうしよう?
基本お偉いさんに逆らえないオッサン。
ここは肩でも揉んで、取り繕うか?
『いや~~いい月夜ですね~~モミモミ~~』
……駄目だ。
次の瞬間、頭ぶっ飛ばされて脳みそボーンの映像しか頭に浮かばない。
考えが礼子化してる