霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
礼子は、イメージした力を全身全霊をもって思い切り突き出した。
ドシュルシュル!!!!!!!!!!!!
発せられた衝撃波はサキの吹雪さえ吹き飛ばし、一点集中に練り込まれた一本筋の竜巻は物凄いスピードで迫り狂った。
「何ぃ!! キャアアアアアアアアア!!!!」
バ―――――――ン!!!!!!!!!!!!!
それはサキの胸の部分を抉り、無惨にもそのまま貫通して竜巻は空に流れた。
その勢いは止まらず、遂にはサキの五体をバラバラに吹き飛ばしたのだ……
「あ……あ……」
オッサンはへタッと力を抜け、その場に膝をつけて唖然とした。
礼子も、何とも言い難い顔で、どこか寂しげな表情だ。
やってしまった……
無惨な……
かつての仲間を手に掛けた瞬間であった……