霊務・ザ・ファイナル(霊務4)

礼子君……










オッサンは倒れる礼子を見て、何かを決心をした。










1人でなら逃げれるものを、それをせずに赤鬼に立ちはだかった。











「……何のマネだ?」











赤鬼にそう言われるのは、オッサンが両手を広げて礼子に手出しさせないようにしているからだ。












「う、うるさいよ! この子には指一本触れさせないぞ」












初めてお偉いさんに逆らうオッサン。






足はガクガク。

手はブルブル。



怖くて仕方がないと言う気持ちが、体を勝手に振るわせている。











「ほう……お前確か青鬼から聞いたぞ? 担当者で階級が5なんだって事をな。攻撃も出来ない事は分かっている。みすみす死にたいのか」











何を言われても、気持ちがブレる事はない。











これが最良の選択ではないが、いくらアホな2人でも、置いて逃げることは出来なかった

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