霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
通されたのは、照明器具もないのに妙に明るい部屋。
ドアが2つあり、真ん中には高い机がそびえる。
「いいかい、君。
遊んでるようだけど、君はもう死んで……」
振り返ったその人は、メガネを掛けた細身のオジサン。
だが、こちらを見たその瞬間……
「……!? う、うわぁぁぁ!!!!!」
突然驚き、後ろに後退った。
「ん? なーに?
アタシの顔になんかついてる?」
何もついてないだろうが、明らかにこちらを見て脅えている。
ガン! とその人は頭を後ろにぶつけると、そのぶつかった机にボフンと煙が立ち上った。
「どうした……?」
その煙の中から、今まで見たこともないような巨大な大男が突然現れて、異変を問い詰めた。
そう言われると、メガネの人は手をプルプルと上げ、自分が連れてきた子に指を突き出した。
「れ、れ、れ、礼子君!?」
そう言われた女の子。
「ほえ?」
彼女は、よく分からない声を出した