霊務・ザ・ファイナル(霊務4)

……









ここ古峰ヶ原高原は、標高1300mのハイキングとしても利用される、人間からも親しみのある高原山地。










季節になると春は高原に咲き乱れる花々、秋は紅葉に色づかせ見るものを楽しませてくれる。









数々の看板がたたっているが、そこより少し離れた人の手入れが行き届いてない場所にて、明かりがチラチラと光って見せた。











重機の音が、暗い高原に響き渡る。











地面を掘る専用の、運ぶのも簡単な小さな機械である。












「――! 感触ありだ」












そこからは機械を止め、懸命にスコップで掘り始める。











何かを傷つけないように、そーっと慎重に作業を続ける。











「あったか?」











その言葉より数秒後、掘り続けた手を止めてニヤリと笑った。











「ああ……間違いない。徳川埋蔵金だ」












2つの影は、宇賀神と黒ガラス。










ついに、数十兆円とも言われる徳川の財宝を見つけてしまったようだ
< 209 / 273 >

この作品をシェア

pagetop