霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
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ここ古峰ヶ原高原は、標高1300mのハイキングとしても利用される、人間からも親しみのある高原山地。
季節になると春は高原に咲き乱れる花々、秋は紅葉に色づかせ見るものを楽しませてくれる。
数々の看板がたたっているが、そこより少し離れた人の手入れが行き届いてない場所にて、明かりがチラチラと光って見せた。
重機の音が、暗い高原に響き渡る。
地面を掘る専用の、運ぶのも簡単な小さな機械である。
「――! 感触ありだ」
そこからは機械を止め、懸命にスコップで掘り始める。
何かを傷つけないように、そーっと慎重に作業を続ける。
「あったか?」
その言葉より数秒後、掘り続けた手を止めてニヤリと笑った。
「ああ……間違いない。徳川埋蔵金だ」
2つの影は、宇賀神と黒ガラス。
ついに、数十兆円とも言われる徳川の財宝を見つけてしまったようだ