霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
こうして、あっさり娘との再会を終え、元の世界に戻ってきた礼子。
まずは何をして遊ぼうかとキョロキョロしていると、向こうから物凄い勢いでオッサンが走ってくる。
何か叫びながら真っ直ぐこちらに来て、その声が徐々に聞こえてきた。
「……ら!! くぉらー!!!! 礼子君!!! また、やらかしやがったなお前!!」
怒りの原因は、もちろん里子に対して無礼をした事。
礼子はケラケラと笑っているだけだ。
「あらやだオッサン~よく知ってるね~~。早くない? インターネットからの情報か何か?」
「んなワケないでしょ!! 今使者霊が来て、全部聞いたよ! 『もう二度と来ないでください』って言っていたぞ!」
それを聞くと、反対に礼子は少しムッとした。
「何よ~~。せっかく母親がわざわざ会いに行ったのに~えいっ!」
そう言いながら、テラ・ロードの出口に何かをセッセとしている。
そーっと覗くと、どこから持って来たか知らんが納豆をまき散らしてる。
「プクク。出てきたとこにこれを踏めばいいわ。納豆ロードに命名ねっ」
「やめれっ!」
オッサンは、そう注意するしか出来なかった