霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
「よくやった……しかし、2つ片付けなきゃいけないのがある。一つは……ほら着いたようだ。後方にお客さんだ」
黒ガラスがそう言うと、宇賀神は遠くから向かって来る者達を凝視した。
それは、礼子達一行の姿であった。
「!! ここがバレたのか。オイ相棒! 三鬼神の部下達はどうした?」
全員やられたようであるが、黒ガラスは寧ろ楽しそうな笑みを浮かべた。
計画外だが、これはこれでいいような素振りだ。
「そうだな……いないとこを見ると全滅か。構わん。この黒ガラスとお前で、まとめて始末してやろう」
「了解だ相棒。俺に任せな。不測の事態に武器はたくさんある」
そう言い、宇賀神はズラリと除霊グッズを並べた。
「ようやく手に入れたお宝だ……絶対渡さんぞ。さあ、いつでも来やがれ」
こうしてこの対立組は、両勢力搗ち合った