霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
最終死-眠猫
終わった……
全てが終わった……
長かった夜の戦いは終え、眩い光が見えた。
「朝日ニャ……」
山から日が微かに昇り、日光東照宮を優しく照らした。
早朝の森林豊かな神社と言うのは、何故これ程美しく清々しいのだろうか?
気持ちも洗われるようだ。
そして、必ず様々な物語で最後のボスを倒したりすると、何故決まって朝日が昇るのだろうか?
お決まりのセオリーだ。
「お決まりか」
礼子は雰囲気に突っ込んだ
「オオーイ!」
聞き慣れた声が、耳に入ってきた。
見ると、階段の下からオッサンがサキに肩を貸しながら、手を振って礼子達を呼びかけていた。
何故全て終わると、決まって仲間達が狙ったように駆け付けるのだろうか?
お決まりのセオリーだ。
「お決まりか」
「イタタ! 礼子君、急にデコ叩くなんて何するんだ!」
オッサンは登場早々意味も分からず突っ込まれたので、礼子を叱った