霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
2人とも怪我をしているようだが、この落ち着いた雰囲気……とゆうか終わった感。
言葉に出さなくとも、黒ガラスを倒した事は分かった。
「あ……あれは……」
皆が見上げると、天から一つの光り輝く雫が舞い降りてきた。
それは黒ガラスに奪われた、徳川の魂である。
グニャグニャ!
降り立つまま球体の形をしていた魂は、突然人の形に姿を変え始めた。
それが露わになって姿を確認した時……
まさしくそれは、正真正銘の徳川家康の姿と理解できた瞬間だ。
『眠り猫よ……』
語りかけてきた家康。
これにはメンバー全員驚いた。
しっかりと、家康に意識があるのだから。
「家康様!? な、なんでございますか!」
眠り猫は戸惑いながらも片膝を付き、礼儀を正した。
『此度の働き……しかと見届けた。大儀であった』
「家康様……。有り難きお言葉! この眠り猫、うれしゅうございます!」