霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
こんなとこで立ち話しても、話が進まない。
オッサンは手っ取り早く礼子を手放そうとしているが、それを見越してワザと離れない礼子。
嫌がらせのスペシャリストだ。
「もうどこへでも行けよ~! 私なんか必要ないじゃないか?」
「何言ってるの、オッサンが必要よ? アタシの相棒(オモチャ)だもの。いろいろと手伝ってもらうわ」
一瞬オモチャって聞こえたが……
コイツに付き合うと、毎回とんでもない目に合う。
それが分かってるオッサンは、一刻も早く離れたがる。
「第一手伝って何だよ~もう十分じゃないか~」
安堵の日々を送りたい。
最初、礼子が里子を残して死んだとき、生き返りの選択をしてもらって本当に心から嬉しかった。
(後々彼女がいなくて、逆に霊界は大変だったが)
それなのに、またお守りなんて……
「何かアタシにやる事あるでしょ~? 悪い霊退治とか」
「それは数年前に終わったよ。全く……肝心な時いなくて、こんな平和でどーでもいい時に現れやがって……使えない娘だ」
それを聞くと、すぐさま礼子はオッサンに強力な金縛りをかける。
「ん? 何だって? 聞こえない♪」
「ギャーーーー!!!!!! 痛い痛い痛い!!! 階級戻ったの忘れてた!」
下手に悪口を言うと、とんでも無いことになる。
とゆうか、昔より霊力強くなってね?