霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
礼子の頭に浮かんでいる数字。
そう、オッサンなどの担当者しか見えない階級の数字。
ついさっきまで10を示していた数字が、今見ると9になっているではないか。
「!!? 礼子君! 君、階級が下がってるよ!?」
それを言うと礼子は突然目眩のように、地面に両手を付けた。
「あれ……オッサンなんか力入らないよ……頭がクラクラする。う~ん」
バタリ!
そのまま完全に倒れてしまった。
「礼子!? え? これまたいつもの悪ふざけ? ドッキリか? 礼子君!!」
……
新手のイタズラか?
そんな慌てふためくオッサンを、倒れながらも面白いと思っている礼子。
これからも、こんな楽しい日々が繰り返されるのだろう。
大切な仲間。
霊務の友。
霊達の人間を驚かせる笑い声は、きっと……
いつまでもいつまでも、続くのだろう。
(ゲッゲッゲッゲ……)
TO BE CONTINUED……
―END―
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