霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
【礼子とオッサン―2】









「ねえ、オッサン。プクク」











「何だよ。君が笑うって事は、またろくでもない事でしょ」










「この章のタイトルの『辰ど死』って……クク」










「!! だから余計なものを見つけるなっちゅ~の君は!」











「だって今は兎年なのに、来年の干支が出ちゃってるよって……」









「しょうがないじゃんか! 霊務3が終わったのが今年! あれの日記コーナーも今年だから兎ど死だったけど、この霊務4も終わったのも今年! また兎ど死と書くわけにもいかないから、来年の干支にしたんでしょーに!」











「キャハハ! 早く書きすぎね!」










「うるさいなあ! 空気読みなさいよ」











「ほえ? 空気って字で読めるの?」











「馬鹿だな。そんな比喩的表現を間に受けないの」










「ホントにでも早かったね~~終わるの」










「むう……確かにそうだ。あんなこれからも戦いは続く~みたいなのもね」










「中途半端はお互い様でしょ? その顔」










「何? 私の顔が中途半端って言いたいのかな? 君。ん?」
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