霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
第2死―探偵
礼子が死んでから数週間後……
ある街角にて、2人は今日もグッタリしていた。
「あ~~来ないわねえ! ムカつく程に。何よ! キー!」
「ほらほら、バス停で待ってる男性の手を操って女性のケツ触らせない。警察に連行されてくじゃないか。
こんなとこで待ってても、一生相談なんて来ないよ?」
どうやらあれから探偵業をやっているようだが、お世辞にも繁盛してるとは言い難い。
とゆうか、一回も依頼を受けた事がないのだ。
「何で!? 何で!? おかしいよ! キー!」
「ほらほら、連行しに来た警察官も操って女性のケツ触らせない。先日も、それで1人懲戒免職にさせたでしょ?
そんな八つ当たりしたって、来ないものは来ないの。宣伝してないんだから……」
誰も知らなきゃ意味はない。
宣伝も出来ない霊の世界では、口コミぐらいでしか霊を呼ぶことは出来ない。
それを理解出来ない礼子。
しかも、ここなら沢山来ると言って開業した場所も、人間が集まるだけであって霊はいない。
全くの無意味・ザ・スポットだ