霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
「あーあ。もう飽きた。後はオッサンに任せて帰ろうかな」
「早いな。君。オイ。とゆうか、私に任せるんじゃないよ。元々私はやる気がないんだから」
飽きてくれるのは大いに結構だが、後処理するのだけは嫌だ。
こんな遊びは付き合ってられないので、完全に辞める方向で説得させなければならない。
「探偵会社の部下がそんな事言わない! あーあ鬼退治でも何でもいいから依頼来ないかな~」
探偵業とは、かけ離れた仕事だ。
ってか、いつから部下になった?
そんなこんなで今日も日が暮れ、夕方の時間にさしかかろうとした頃か?
諦めずに過ごしていると、人の代わりに霊が彼方此方からゾロゾロと姿を現した。
それを見て立ち上がり、興奮したように体を前傾姿勢させた。
「こ、こんなにお客さん!」
礼子が喜んでいると、霊達はそのまま目の前を素通りして、皆同じ方向に向かって行ってしまう。
「え? え? ちょっとぉ! どーゆーこと」
すると、オッサンの方は何か思い出したかのような反応を示した