霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
そのムカついた今日の出来事をオッサンに話す。
「~~で失礼だかと思わない? こんな美人をナンパして違うって」
オッサンはうつ伏せになりながら、礼子を宥めた。
「そうか……それで君さっきから私の上に乗って虐待してるんだね。八つ当たりは止めようねウン」
オッサンも大変だ。
今度はこうされないように、背中にお札でも貼っとこう。
あ、ダメだ。自分が死んでまふ。
ようやく礼子がどいて、オッサンは立ち上がりながらパンパンと埃を払った。
「ゴホン……よく分からんけど、新人の霊をターゲットにして宗教か何かを勧誘する霊だろ? そーゆー変なのに捕まらないようにね」
「変なオジサンも目の前にいるしね」
「誰が変態だ」
そこまで言ってないけど、被害妄想をしてしまった