霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
しかも、細かい情報を見ると、死んでからここに来るまで数時間。
通常は2、3分で来れるのに、このタイムラグも理由がよく分からなかった。
「君……。いや改める必要はないか。
礼子君。君はもう死んでるんだよ」
「まっ。礼子だなんていきなり名前で呼んで! とんだセクハラ眼鏡オヤジね!」
……相変わらずの性格。
ってゆうか、悪口に眼鏡いらなくね?
「全く……生まれ変わっても性格変わっとらんな……。
とにかく納得出来ないかもしれないが、君はまた死んで……」
すると、間髪入れずに礼子は返答する。
「そんなの分かってますよぉ~? アタシ死んじゃったんですよねぇ? じゃあ早くその閻魔のおっちゃんから天国の切符をもらってよ。
ああ、禁煙の指定席でね」
「天国はない! もしあっても電車扱いじゃない! だから閻魔じゃない!
全くもう……三連発ツッコミは疲れる……。
しかも、また天国に行けると言う自信満々だし……」
すると、大男はオッサンにチョイチョイと指で肩を叩いた。
「オイ……この娘、本当に記憶がないみたいだが、今自分で死んでるのを認めたぞ……?
珍しいケースもあるもんだ」
確かに……言われてみれば!