霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
ヒュ~~~~~……
ドン!!ドン!!
花火が上がり、いよいよ式典が始まる。
「~~にしても凄い人ねえ。オッサン。こんなゴミゴミした中で、霊を判別出来るの?」
「ウム……まずいなぁ。確かにこの中じゃあ敵と対戦するのは難しい。人間を巻き込んでしまうからね」
ソレだけじゃない。
彼らが目くらましにの役目にもなり、どこから敵が襲ってくるか分からない。
「吹っ飛ばそうか? ここにいるみんな」
「止めれ! 手に霊力溜めない!」
「みんニャ、引っ掻いてやろうか?」
「柱でも掻いてろ、そこの猫。そんなんじゃ家康公を護れないぞ、お前達! もう!」
それと同時に、突然何かが三人を感じとらせた。
ゾクン……
!!
な、なんだ……この悪寒のような感覚……
すると、さっきまでふざけていた眠り猫の目はギラギラに輝いた。
「蘇ったニャ。家康様」