霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
とにかく間を繋ごう。
「君がこの東照宮の周りの警備霊を、やったのかね?」
「そうだな……そう言う事でも同じ意味だ」
同じ?
どういう意味だ?
他に仲間が居るって意味か?
それにしては、その仲間である霊の姿が見えないが……
「そうか……では先程の話に戻るが、本当に埋蔵金を奪えたとしても霊の君には使えまい。それをどこかに隠して生き返っても、霊の記憶が失われるから意味なし。さあ、本当の目的を言いたまえ」
おお。
流石はオッサン。
なかなか頭がキレる発言をした。
すると、黒ガラスは今度は真面目に答えた。
「いや必要だ。我が野望の為に」
そこまで話すと、オッサンはピクリと何かに反応した。
「そうか……ん!? フフフ。黒ガラス君。今回は君の負けだ。後は取り調べでみっちり聞いてやろう」
シュン!
シュン!
シュン!
黒ガラスを取り囲むように、周りに数体の霊が現れた。
この霊達は……?