霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
「ニャンだアイツら!? フー!!!」
眠り猫も驚き威嚇すると、オッサンはそれを宥めた。
「落ち着きたまえ。味方だ。この数日の内、東照宮の外で声を掛けたお偉いさん達だ」
眠り猫には、この増援の件は伝えていなかった。
それは武家じゃない霊を、東照宮内に入れるなと反対されると思ったからだ。
事情が事情なので、ここはオッサンの独断で行わせてもらった。
「おお。そうか。よくやったメガネ」
あら……
意外に頭は固くない眠り猫。
家康公だけ守れれば、手段は問わないようだ。
「さあ! カンニェンしろ!」
おお、君が先陣切って言うかね階級4。
階級10の社長クラスも混じっているのに、なかなかの度胸だ。
(若干噛んだけど)
取り押さえる為に、皆がジリジリと距離を詰める。
しかし、黒ガラスは焦る様子を見せない