彼は幕末戦士
やってきたのは幕末戦士
朝。
私は普段より早く目が覚めた。
早く目は覚めたけれど、いつもやることにかわりはないから私は机に手を伸ばす。
昨日も遅くまで勉強をしていた。
そのため、机の上にはノートや参考書が散らかっている。
それを片づけることが普通になっているのだ。
私が参考書を手にした時。
カタカタ――――――――――――――
いったいどこから?
突然聞こえてきた音に私はあたりを見回す。
しかし、音がどこからでているのかはわからないわけで、私はまた片づける作業にはいった。
カタカタ――――――――――――――
まただ。音は鳴りやんでいない。
私はもう一度、あたりを見回して気づく。
私の真後ろにあるクローゼットがカタカタと小刻みに音をたてていたのだ。
「え……?」
気になって、私はクローゼットに手をのばした。
勝手に音をたてているクローゼットに多少怯えながらも、額に流れる冷や汗をぬぐう。
そしてクローゼットを開けようとしたら――――――――――――
「うわぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
突然[何か]が、クローゼットからでてきたのだ。
そのまま私は床へ倒されることになってしまった。