傾く天秤

君の気持ち


私は君の気持ちに気づいていた。

だからメールをした。
そして、花にとまろうとした。

「相談したい事があるんだ」

そしたら君は、1分もたたないうちに

「何?どうした?なんかあったの?」って。

「彼氏がね……」

全部話したら、
「そんなやつ、別れろよ。」って簡単な返事が返ってきた。


でも私はきっとその言葉を待ってたんだと思う。

ひどい女だと思いながらも、違う花にとまろうとした。

彼氏と別れて数日後、君とカラオケに行った。

歌って歌って、
私が頼んだアイスクリームの食べ掛けが溶けて、

君がそれを食べた。

私が何故か持ってきたデジカメを君と見て、
その時君は、長い間私の手ごとカメラを掴んで離さなかった。

それが恥ずかしくて、私の方から離れた。

帰りには、わざと「みくちゃんが好きなんでしょ?」って、友達の名前を出した。

すると君は…


辛そうな顔をした。



その時心臓の奥に何かが刺さったような痛みがはしった。





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