傾く天秤
告白
それからも委員会が続いて
また1ヶ月が過ぎた頃、
「悩み事があるんだ」と言われて、
人が居ない学校の裏に行って話した。
「何に悩んでるの?」と聞いたら、
君は、
「言えない」って言った。
…何となくわかった。私の事だ、って。
「え、じゃあ最初から言わないでよ。」
私は面倒な事が嫌いだ。
だから、帰ろうとした。
「他の人に頼んでくれる?」
そうしたら君は、少し黙ってから言った。
「お前の事が好きで悩んでんだよ!」