俺様BOYと危険な恋

今、悠稀の部屋の前にいる。



久しぶりだから緊張してノック出来ない。



ドアに手をやっては下ろしての繰り返し。



「はぁー。あたしの根性なし」



根性なしのあたしは明日まで待つことにした。



部屋に戻ろう。



「何やってんの??」



不意に後ろから声が聞こえた。



振り返って見ると……



「悠稀!!」



後ろにいたのはあたしが一番逢いたかった悠稀だった。



「俺の部屋に何か用??」
「今日学校に来てるって聞いてご飯でも作ろうかなって思って……」

「悪いけどもう食っちゃった」

「そう、なんだ」



久しぶりに逢った悠稀は悠稀じゃないみたいだった。



纏ってる空気が冷たく、その瞳も冷め切っていた。



「じゃあ、あたし部屋に戻るね」

「あぁ」



その場にいられなくなって飛び込むように部屋に入った。



この3日で悠稀に何があったの!?



どうしてあんな冷たくなったの!?



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