俺様BOYと危険な恋
俺様BOYとその気持ち
【悠稀】
「あら~、来たのね。いらっしゃい」
「は、はじめまして西野優希です」
俺は、今、実家に来てる。
前には、よそ行きの笑顔のお袋。
隣には、緊張してガチガチに固まった彼女がいる。
「あの、これつまらないものですがどうぞ」
「気を遣わなくてもいいのよ。上がってちょうだい」
こんな優しいお袋を見たのはいつ以来だ。
口には出せねーけどマジでキモイ。
鳥肌たってきた。
リビングには親父と心がいた。
「久しぶりだな、悠稀。元気だったか」
「あぁ」
「母さん、悠稀が冷たい」
「そう」
いつまでも子供みたいな親父。
俺は、優希を連れてソファに座った。
「緊張してんのか」
「当たり前でしょ」
言葉に勢いがないため相当緊張してるみたいだ。
「まぁ!!もしかしてこれ手作り!?」
「はい。お口に合うかどうか…」