俺様BOYと危険な恋

バチッ―――
やば!!今、目合った。バッチリ目合っちゃった。



どうすればいい??相づちとかした方がいい??



でも、そんな心配は無用だった。



西野優希はあたしなんか見えていないみたいにファンに応えながら行ってしまった。



今、完全に目合ったよね!?



なのに無視ってひどくない!?



いや、別に話したいってわけじゃないよ。



むしろ会いたくもないしね。



でもさ、さっきあんなことあったのにこの扱いはひどいよ。



別にいいんだけどさ。気にしないんだけどさ。



問題はね……



「ほら、あの子例の優希先輩と同姓同名の子よ。なんかさっき仲良くしようねなんて言われてたけど今は目もくれてないじゃん。可哀想」



周りのみなさんが哀れむような目であたしを見るからあたしが余計惨めになる。



てか、会話全部聞こえてるし!?



その女たちの会話は当たり前のようにあたし以外にも聞こえていてかなり注目を浴びて教室に入っていった。




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