俺様BOYと危険な恋

教室の中でも相変わらずの哀れむような視線。



……ホント最悪。こんなつもりじゃなかったのに。



あたしの予定では、まず自己紹介する時にちょっと注目されて、時間が経ったら気にならないかなーと思ってたのに……。



アイツのせいだ。



「あたし西野優希っていうんだけど。よろしくね」

「あなた優希先輩と同じ名前なのね~。いいわね、なんにもしなくても優希先輩に近づけるんだもん。あたしあなたが憎いわ」



それだけ言って前を向いてしまった。



ただ同じ名前ばだけなのになんでこんなこと言われなくちゃいけないのよ。



そう言えば、アイツ祝辞で名前を呼ばれる時西野じゃなかった気がする。



やっぱりあたしが被害者じゃん。



あたしの方が早くこの名前を授かったんだもん。


でも、知名度的にも人間的にもあたしの方が劣ってんじゃん。



ちょー悔しい。
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