俺様BOYと危険な恋
さっきから思考がネガティブな方にしかいかない。
悠稀は再びため息をつき、あたしを担ぎ上げた。
「きゃっ」
「強行手段だ。嫌って言っても下ろさねーからな」
この格好は恥ずかしいけど、自分の足で歩くよりはいいかも。
悠稀と近くて安心もするし。
そのままの格好で社長室前まで来た。
ここで下ろすと思いきや悠稀は何も気にせずに社長室に入った。
ノックもしてないけど……
いいのかな??
「悠稀!!ノックくらいしろって…………その担いでるものが彼女か??」
「あぁ」
「何のプレイだよ」
2人の会話が進んで行く中、あたしはまだ社長の顔も見てない。
「悠稀そろそろおろして顔見せろ」
「あ、忘れてた」
ひどい!!あたしの存在感ってそんなに薄い!?
悠稀がおろしてる時、軽く睨んだ。
「何見つめてんだよ」
どうやら、勘違いをさせたみたい。