俺様BOYと危険な恋
「そこで香織さんとのことぶちまけていい??」
「相手が怒らない程度ならいいぜ。今、共演してるからな」
2人とも悪い顔してる。
何、企んでるんだろ。
「これで堂々とデート出来るな。どっか行きたいとこあるか??」
「特に」
「何だよ。俺とデートしたくないってことかよ」
違うよ。悠稀とならどこに行っても楽しみなんだから。
こんな恥ずかしいことは社長がいるから言えないけどね。
「じゃあ帰るは」
「あぁ。後で連絡する」
あの社長、結構あっさり認めてくれた。
あたし朝からめっちゃ緊張してたんだけど。
「飯でも食いに行くか。お前朝、あんま食ってねーだろ」
そう。緊張してたから食欲湧かなかったんだけど、まさか悠稀が見てたなんて。
悠稀に連れられて来たのは開店前のさらんだった。
「開店前ですけど……」
店員さんも困ってるし。
「オーナー呼んでくれ」