俺様BOYと危険な恋

恐る恐る後ろを振り返ってみた。



それは信じられない光景だった。



「ゆ、うき……。何で…」

「貸切にした」



まさかこれもサプライズ!?



悠稀ならやりかねない。



「もっとこっち来いよ」

「うん」



こうなったら開き直ってこの状況を楽しむしかないよね。



「好きだね、サプライズ」

「あぁ。お前のびっくりした顔結構好きだし」



旅行中の悠稀は甘すぎる。



おかげであたしの心臓働きっぱなしだよ。



「気持ちいいな。温泉」

「うん。連れて来てくれてありがとね」



いつか必ず恩返しするから。



「いつもお前に苦労かけてるからな。それにこれから先もいっぱい迷惑かけるかもしんねーから」



悠稀はいつもこれを言う。



あたしは迷惑だなんて思ったことないんだよ。



悠稀はあたしがどれくらい好きか分かってない。



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