俺様BOYと危険な恋
「…グス……何、これ」
「予行練習。お前もしとけ」
「あたしも誓うー……グスッ」
こんなに嬉しいことはない。
悠稀はあたしとの未来のことまで考えてるの。
あたしなんか今の幸せのことしか考えてないよ。
「一生食わせてやるから他は絶対に目にいれるなよ」
入るわけないじゃん。
あたしは生涯悠稀にゾッコンだよ。
この気持ちは大きくなっても、小さくなることはない、絶対に。
これだけは自信を持って言える。
この指輪に誓って。
ふと見たら悠稀の指にもあたしと同じ指輪がはめてある。
「あ、気づいた。おそろ」
「あたしをどれだけ泣かせる気!?」
「嬉し涙なら大歓迎だぜ」
この夜は泣いて、鳴いて疲れた。
帰りの電車では悠稀の隣でぐっすり眠った。