俺様BOYと危険な恋
優希に案内され着いたのは極々普通の家だった。
優希がインターホンを押したら、少し年配の女の人が出てきた。
「あら、優希。急にどうしたのよ」
「ただいま、ママ。悠稀連れてきた」
優希がそう言って、俺の方を見た優希の母親は固まった。
「な、な、なんでここに西野優希が!?」
「付き合ってるって言ったじゃん。テレビでも報道されてたでしょ」
「あれホントなの!?嘘だと思ってた」
テレビで流れてたら事実だろ。
どうやら優希の母親は少し抜けてるっぽいな。
「さぁ、どうぞ。入って入って」
「お邪魔します」
俺たちは優希の母親によってリビングに通された。
「せっかくの休日に伺ってすみません」
「何言ってるのよ。娘の彼氏と話すのが夢だったんだから。今、パパと優那呼んでくるからちょっと待ってて」
ここからが勝負だよな。
「悠稀ってあんな言葉づかいできるんだね」
「俺は俳優だぞ。あんなん楽勝だ」