俺様BOYと危険な恋
「悠稀。今の良かったぞ」
「ホントですか。ありがとうございます」
ヤッター!!
今日は監督に褒められた。
最近の俺は絶好調。
監督には褒められるし、大御所俳優にも褒められる。
調子に乗りそう。
「悠稀く~ん。遊びましょ」
家でひと息ついてたら最悪な人が来た。
この声絶対マイケルだ。
ってことで無視を決め込んだ。
俺、これから仕事あるからマジで休憩しないと保たない。
「いるのは分かってるんだよ。早く開けてよ。じゃないとパパラッチにここの場所教えちゃうよ」
「………マイケル、性格悪い」
仕方なく家に入れたけど、何しに来たんだよ。
「姉貴が彼氏にフられたからって八つ当たりしてくる……」
そこにいたマイケルは傷だらけだった。
さすがに可哀想で手当てしてあげた。
これはお袋よりひどい。
「大丈夫かよ。これじゃ、しばらく撮影出来ねーんじゃね」