俺様BOYと危険な恋
やっぱ遠距離か……
「優希ちゃんに相談するしかないんじゃないのか」
出来ればサプライズにしたかった。
でも、これは優希の進路にも関わってくるから俺が独断では決められねー。
慎重に考えないと。
プルルルル―――――プルルルル―――――
「はい」
「俺だ。お前に客が来てるぞ。ビッグな人が」
電話は社長からだった。
ビッグな人って……
「カメラマンのジョンだ。今から事務所に来い。待たせたら失礼だぞ」
そういえば、日本に来るとか言ってやけどあれホントだったんだ。
「疾風、俺用事入ったは。ここはおごってやる。じゃあな」
「おぅ。サンキュ」
タクシーをひろって、ダッシュで事務所に向かった。
事務所の社長室には笑顔のジョンがいた。
「悠稀!!撮影の約束してたなら言えよ」
「マジとは思ってなかった」
ジョンの前に立つとハグされた。