俺様BOYと危険な恋

悠稀がジョンさんを帰らせた。



もう逃げれないみたいだね。



「ここに座れ」

「そこ座るところじゃないよ」



悠稀が指したのは自分の膝の上。



「……」



有無を言わせない悠稀の顔。



うぅ……



あたしは仕方なく悠稀の膝の上に乗った。



「迷ってるのか??」

「……うん」

「なんで??」

「遠距離になるから」



そう言うと悠稀はため息をついた。



「そんなことで悩んでんのかよ。こんのっバカ!!自分の夢大事にしろよ。夢なんだろ料理を作る仕事が」



悠稀の言ってることは正しい。



けど、あたしは悠稀と一緒にいたい。



そう思ってるのはあたしだけ??


「悠稀がいなきゃいやだよ」

「そんなん俺だって同じ。だからって俺がお前の才能潰すわけにはいかない」



悠稀も同じ気持ち……??



だったらなんで止めないのよ。



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