俺様BOYと危険な恋
なんで見ず知らずの人にプロポーズされなきゃいけねーんだよ。
頭おかしいんじゃねーの!?
いや、働き過ぎて俺の頭がおかしくなったのか。
「ほら、行くよ」
呆然と突っ立ってるとエミリーとかいう女に腕を引っ張られた。
「……おい!!どこ行くんだよ!?」
「決まってるでしょ。ジュエリーショップだよ」
やっぱりコイツが頭おかしいんだ。
俺の頭は正常だ。
「俺、婚約者いるし」
「あたしでしょ」
「違う」
「じゃあ、誰よ」
「お前の知らないヤツ」
そう言い残してその場を去った。
はぁ―――――。
厄介なヤツと共演することになったかも。
先行き不安だ。
その夜、久しぶりに疾風と飲んだ。
「お前ハリウッドの主役決まったんだっておめでとう」
「サンキュ」
身近なヤツに言われると嬉しいもんだな。